忘れ物をなくす工夫 覚えて、入れる 早めに準備
2020年5月13日 朝日小学生新聞参考
教科書やノート、宿題などの提出物など、忘れ物をしないために、どんな工夫をすればいいでしょうか。
忘れ物をなくす方法にくわしい臨床心理士の中島美鈴さんのアドバイスです。

行動に集中 書いて確認、動きもむだなく
中島さんによると、必要なものを忘れずに学校などに持って行くためには、次の三つの行動を順序よくこなす必要があります。
①持って行くものを忘れずに覚えている
②持って行くものをすべてランドセルなどに入れる
③遅刻しない時刻までにランドセルを持って家を出る――。
こうした一続きの行動ができると、忘れ物をしません。
簡単なことのように思えますが、「子どもにとっては難しい」と中島さん。
「目的に向かってやるべきことの順番を組み立てる脳の働きは、とても高度です。学習するうちに少しずつできるようになります」
子どもたちの脳は成長途中です。そのため、忘れ物も遅刻もせずに学校に出かけるというのは、子どもたちには結構レベルが高い行動だと言えます。
忘れないための工夫
①中島さんは、持って行く物をホワイトボードに書き出すこと。
低学年の場合は、保護者といっしょに書いたり、イラストで示したりすると、わかりやすい。
②持って行く物をランドセルなどに入れる時には、一つずつ入れながらホワイトボードにチェックをつける。
チェックのマークの代わりに磁石をはり付けるのもよい。
③いそがしい朝の時間を少しでもうまく使えるように、むだな動きなどがないか見直してみる。
着ていく洋服やくつ下、ハンカチなどは、前日の夜にかごなどに入れて一まとめにしておくと、少ない動きで早く準備をすることができる。
朝、準備をするときには、「5分で着替えをすませる」などと決めておいて、決めた時間をタイマーでセットしておくのもおすすめです。
これらの行動ができるようになったら、1か月は続けてみる。
中島さんによると、忘れ物をしてしまった時に、一番大切なのは、「次はどうしたら忘れずにすむかな」と考えること。
忘れ物をした経験から、忘れ物をしないための手立てを身につけることで、将来忘れ物をしないようになる。
*大人になってからも忘れ物をしない習慣は大切です!
子どものころから身に着けたいと感じました。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言が順次解除されていきます。
久しぶりの学校にワクワクしながら登校されると思いますので、習慣化できると良いと思います。