子育て支援コラム
2020年 07月 20日

「依存症にはなりません」 子供がゲームの使用方法を自主提案

 保護者も追随 長野県御代田町 (産経ニュース)

長野県御代田町の児童・生徒が、スマートフォンやゲーム機などの電子メディアと上手に向き合うため、使う時間など守るべき項目を列記した「子ども宣言」を取りまとめた。

保護者もこれに追随する形で宣言を採択し、町を挙げて電子メディアの有効活用を図る動きが本格化している。

子供たちの電子メディア利用の弊害と利便性の両立に向けた模索が続く。(松本浩史)

コントロールデー

 電子メディアのゲームで危険に巻き込まれる恐れもある。どんなケースか? 「過剰請求されて詐欺被害に巻き込まれかねない」

 ゲーム中、人を傷つけたりする乱暴な言葉を口にしていないか? 「『くそー』とか『死ねー』とか、たまに言っている」

 第2日曜日だった14日、同町の内堀綾子さん方には、2人の息子を含め小学4、6年生の計6人が集まり、内堀さんの問いに答える形で、電子メディアの使い方を話し合っていた。

 宣言では、毎月第2日曜日を「メディアコントロールデー」に定めている。子供たちが、保護者や家族、友達らと電子メディアとどう向き合うのか、話し合うのだ。

 このうちの1人は、ゲームに充てる時間を「平日なら2時間、休日だと4時間」にすることを母親と決めている。時間を使い切らずやめるケースもあるが、「毎日、1時間はやっています」と話した。

ゲームが長時間化

 電子メディアの悪影響として、運動不足や学力低下のほか、暴力的なゲームへの慣れ、睡眠不足などが懸念されている。

このため町教育委員会は昨年、町内の全3校(小学校2校、中学校1校)の小学3年生以上の約1千人を対象に、アンケートを実施した。

 その結果、平日でも4~5時間にわたり電子メディアを使う子供がいるなど、使用時間が長くなっている実態が判明。勉強や睡眠の時間が削られていると感じている児童らも多かった。

 町は、アンケート結果を3校に渡し、児童らと対処方針を検討してもらった。

今年1月、児童・生徒会長ら計8人が自校の案を持ち寄り「小中合同サミット」を開催し、宣言の起草に着手した。

 素案は町教委が用意したが、計3回にわたるサミットで、児童らの発案で幾つかの修正が入った。

「メディアコントロールデー」もその一つ。

毎月15日の案だったが、「家族がいる日曜日に設定した方がいい」などの意見から、毎月第2日曜日に設定した。

「共存」が大切

 宣言では、電子メディアの使用方法について、保護者や家族、友達らと話し合ってルール化するべきだと強調。

そのうえで、勉強時間確保のため、ゲームなどに充てる時間を事前に決めることや、有害・不適切なサイトへのアクセスを禁じるフィルタリングを設定することなどを提唱した。

他人を傷つけたり、危険に巻き込まれたりすることがないよう、常に自省することもうたった。

電子メディア依存症になっていないか、自問することの大切さなども説いている。

 宣言は3月に正式に決定。

これを受け、保護者は5月、町教委が作成した「保護者宣言」の素案をたたき台にして、依存症などの懸念があり使用時間などを子供が守れない場合は「厳しい態度で臨みます」などと、保護者としての覚悟を表明する宣言を採択した。

 茂木(もてき)伸一教育長は、「子ども宣言」の前文で、生活や学習に役立つ電子メディアを有効活用することは重要だと指摘している点を踏まえ、「電子メディアを使うのは悪ではない」と述べ、適切な使用方法を身に着けてこそ「共存」が可能と強調している。

*お子さんがゲームからなかなか抜け出せないで困っているとのご相談を受ける。

簡単なことではありませんが、少しでも参考になれば!