勉強はほどほどがいい
本気になるのは高校生からで十分
小学校時代の成績は、やり方がよければ誰でもできるようになる面を持っています。
成績のよし悪しは勉強の方法と勉強の時間にかかっているだけで、実力をつけているかどうかというところまでは見えません。
だから、むしろ高校生になって、本人が自覚して勉強に取り組むようになってからの学力こそが、子供時代の勉強の真の目的であって、その高校時代に入ってからの学力を支える力をつくるのが、小学校時代の勉強だと考えておく必要があるのです。
そのためにどういうことが必要かというと、今の塾での勉強漬けの生活とはある意味で正反対の、次のようなことです。
第一に、勉強に対する肯定感です。
第二に、自分の興味や個性を伸ばすことです。
第三に、読書の習慣をつけ、その読書のレベルを高めていくことです。
第四に、自分なりに考えたり工夫したりするような思考力を伸ばすための、時間的余裕を持つことです。
受験中心の勉強で成績を上げるためには、試行錯誤のような時間はできるだけ減らし、模範解答のとおりに考えることが要求されます。
しかし、社会に出て本当に役立つのは、自分の思考力の方なのです。
もし受験勉強をするならば、家庭で独自に志望校の過去問を分析し、その傾向に合わせた勉強に力を入れることと、いろいろな矛盾は必要悪だと割り切って、短期間に集中した勉強をすることです。
いずれにしても、受験で人生が決まるわけではないという大局観を持つことが必要です。
とくに今成績のよい子ほど、その成績にとどまらず、思考力と想像力と共感力を伸ばし、その子の個性的な興味を伸ばすことに力を入れていく必要があると思います。
2020年7月31日 朝日小学生新聞より
*受験のための勉強ではなく、思考力が大事!
勉強を見直す良い機会になりました。
私も「子どもたちにお手伝いをさせなさい」と言われました。
如何に早く片付けられるかなど、工夫をするので頭を使うそうです。
更に、家族とのコミュニケーションもでき、褒められることによって達成感もある等、心も育ちます。